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鍛造ペグ

鍛造ペグのメリット(長所)

固い地面でも容易に挿さる。 折れにくい。

鍛造ペグのデメリット(短所)

重い。高価。

鍛造ペグの特徴

鍛造ペグとは、鍛造により整形されたスチール製のペグである。スノーピークのソリッドステーク、コールマンのスチールソリッドステーク、エリッゼのエリッゼステークなどがある。いずれも約20cm、30cm、40cmなどいくつかのバリエーションがある。スノーピークではさらに50cmのものもあるが、1本1000円以上ととても高価である。そして、重い。30cmのペグで150~200g、40cmで300g以上もある。ヘキサタープでは、ペグが8本必要だが、40cmペグで揃えると、ペグだけで2.4kg以上となってしまう。登山キャンプには向いていない。 車の利用は必須であるし、どちらかというと家族向きのおおきなテントやタープでの利用に適している。

約20cm、30cm、40cm、50cmなどいくつかのバリエーションがあるが、ヘキサタープのタープポールなど強力なテンションのかかる場所に40cm~50cmの鍛造ペグを利用して、それ以外の場所にネイルペグや30cmぐらいの鍛造ペグを利用するのも選択の一つである。

シンプルな作りのネイルペグに比べてガイロープの固定もしやすい。また、引き抜く時にもペグハンマーのフックを引っ掛けて抜くのにも適するよう、引っ掛ける穴などのついた形をしていることが多い。固い地盤でのペグ打ちでもっとも威力を発揮する。スノーピークのソリッドステークは岩も打ち抜くと言われているが、実際に、ペグ打ち中に明らかに石に当たった感じがしても、数回ハンマーで叩くと貫通したりする。(もちろん貫通できない場合もあるが)それぐらい頑丈なので、かなり固い地面、砂利まじりの土地でも安心してハンマーで叩くことができる。

鍛造ペグが苦手とするのは柔らかい土地である。ぬかるみのような場所、砂地では、簡単に抜けてしまう。鍛造ペグは塗れると滑りやすい、また、プラスチックペグに比べて、表面積が少なく摩擦力が少ないため、引き抜きの力に対しては弱い。ぬかるみのような粘土質の土地、砂浜を除けば、高価ではあるが、大きめのテントやタープの設営時、風避けのない平地のテントサイトでは、揃えて置きたいタイプのペグである。

ちなみに鍛造ペグの中で個人的なオススメはエリッゼステークの28cmと38cmである。過去の経験からペグは草地などでは草に隠れて見えにくいことがあり、引き抜いて回収するまでに紛失することが多い。エリッゼステークの鍛造ペグは黄色や赤、ピンクといった、とても目立つカラーバリエーションがあるためベグ忘れを防いでくれる。また、断面が楕円のためペグが回転せず、テントの張り紐をかける時に安定する形状である。




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